Category: Noir Luna

  • 能力を発揮したければ、自分の各天体のサインを意識的に使えばいい

    能力を発揮したければ、自分の各天体のサインを意識的に使えばいい

    はじめに 私たちは生まれた瞬間、各天体のエネルギーを受け取りました。太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星――これらの天体はそれぞれ異なる役割を持ち、人生のさまざまな場面で私たちに力を貸してくれます。 しかし、天体がどんなに強いエネルギーを持っていても、それを意識的に使わなければ、本来の力を十分に発揮することはできません。ただ受動的に生きているだけでは、天体の力は「無意識的に」使われるにとどまり、ときに暴走したり、ズレた形で表れたりしてしまいます。 本当に能力を開花させ、天体の持つ可能性を現実の力に変えるためには、「自分の持っている天体」と「その天体が属しているサイン(星座)」を意識的に使うことが必要です。 サインは、天体のエネルギーの「使い方のスタイル」を表しています。たとえば、火星が天秤座にある人は、戦いや行動において「バランス感覚」や「美的センス」を重視しながら力を発揮するのが自然です。このスタイルを理解し、意図的に取り入れることで、無理なく、かつ本来持っている強さを生かせるのです。 この記事では、「各天体をどのように意識的に使えばいいか」を具体的に解説していきます。 まずは、自分がどんな天体・どんなサインを持っているかを知り、そこから「使い方」を探っていきましょう。 各天体とサインの役割とは 占星術では、天体とサインは別のものです。それぞれに明確な役割があり、それを理解することで、エネルギーをより意図的に使えるようになります。 天体とは:エネルギーの源 天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)は、**「どんなエネルギーを持っているか」**を表します。 たとえば、 つまり、天体は「何をするか」というエネルギーそのものなのです。 サインとは:エネルギーの使い方・スタイル 一方で、サイン(牡羊座〜魚座の12星座)は、**「そのエネルギーをどう使うか、どんなスタイルで表現するか」**を示しています。 たとえば、 つまり、天体はエネルギーそのものであり、サインはそのエネルギーを「どう形にするか」の指針です。天体=エネルギーの種類サイン=エネルギーの使い方・癖 この両方を意識することで、私たちは持って生まれた力を正しく活かすことができるのです。 【実践編】主要10天体を意識的に使う方法 ここからは、実際にどのように各天体を「意識的に使うか」を解説していきます。ポイントは、自分の天体が属しているサインのスタイルを理解し、それを「選んで使う」ことです。無意識に任せるのではなく、「あえてこの天体をこのスタイルで発揮する」と意識するだけで、人生の動き方が大きく変わります。 太陽:意志と自己実現を発揮する 太陽は「こう生きたい」という意志そのもの。ここを意識的に使うには、自分の太陽サインの特性に沿って「自己表現」することが大切です。例:太陽が乙女座なら、「細やかさ・実務力」で自己実現する。 月:感情と安心感の扱い方 月は「心の反応」や「無意識の安心感」。意識的に使うには、**月サインの感情パターンを知り、必要に応じて「選び直す」**こと。例:月が蠍座なら、感情を深く抱え込みすぎないよう、時にオープンに出していく。 水星:思考・コミュニケーションのコントロール 水星は「考え方・伝え方」。意識的に使うには、水星サインの思考傾向を理解し、伝え方を調整する。例:水星が獅子座なら、自信を持って堂々と伝えるが、独りよがりにならないよう配慮する。 金星:魅力と愛情表現の磨き方 金星は「好きなもの・魅力の出し方」。意識的に使うには、金星サインらしい魅力を意識的に演出する。例:金星が双子座なら、軽やかなコミュニケーションや知的な好奇心を魅力にする。 火星:行動力と戦略の使い方 火星は「行動力・戦闘力」。意識的に使うには、火星サインに合ったペースと方法で行動すること。例:火星が天秤座なら、ただ突進するのではなく、周囲との調和を取りながら戦略的に動く。 木星:発展・拡大を促す思考習慣 木星は「発展・拡大・成功パターン」。意識的に使うには、木星サインが得意とする方法でチャンスを引き寄せる。例:木星が射手座なら、「自由な探究心と挑戦心」が発展のカギ。 土星:制限を味方にする方法 土星は「課題・制限・鍛錬」。意識的に使うには、土星サイン的な方法でコツコツ積み上げることを受け入れる。例:土星が魚座なら、「柔軟に流れを受け入れながら」責任を果たす。 天王星:革新と独自性の活かし方 天王星は「独自性・革新」。意識的に使うには、天王星サイン的な独自の感性を恐れずに表現すること。例:天王星が山羊座なら、伝統の中に新しい構造を打ち立てる。 海王星:夢と直感の扱い方 海王星は「直感・幻想・芸術性」。意識的に使うには、海王星サインが示す夢のビジョンを現実世界で形にする努力をすること。例:海王星が射手座なら、「自由な理想」を人々と共有する。 冥王星:根本的な力・変容の使い方 冥王星は「変容・深層的な力」。意識的に使うには、冥王星サインの特性を受け入れ、人生の深い変容を引き受けること。例:冥王星が蠍座なら、「極限まで深めて変容する力」を恐れず使う。 自分のサイン特性を「意図的に使う」とは? 天体とサインの組み合わせは、初めからあなたの中に「設計図」として存在しています。しかし、その力をどう使うかは、無意識にまかせたままか、意識的に選び取るかで、大きな差が生まれます。 無意識に使うとどうなるか 意識せずに天体を使っていると、 たとえば、火星が牡羊座の人なら、本来は「素早い行動力」が強みですが、無意識だと「衝動的に突っ走ってミスをする」ことにもなりかねません。 意図的に使うとはどういうことか 意図的に使うとは、「自分の天体のエネルギーとサインの使い方を理解し、それを自覚的に選択する」ということです。 例えば、 といったふうに、自分のスタイルを理解したうえで、「どの場面で、どのようにエネルギーを使うか」を意志で選ぶのです。 大事なのは「選び直し」 人間は完璧ではないので、無意識に癖が出ることも当然あります。大事なのは、出てしまったときに、「あ、また無意識に流されたな。じゃあ意識して選び直そう」と、何度でもリセットできること。 意識して、使って、失敗して、また意識して。この繰り返しが、各天体エネルギーの「使いこなし」をどんどん深めていきます。 天体エネルギーを引き出すためのヒント 天体とサインの特性を理解しても、「じゃあ、どうやって日常でそれを意識すればいいの?」と思うかもしれません。 ここでは、意図的に天体エネルギーを引き出すためのシンプルなヒントを紹介します。…

  • 月星座の能力は「月並み」で終わる

    月星座の能力は「月並み」で終わる

    月星座とは何か 一般的に月星座は「感情」「無意識」「習慣」「本能」「安心感」といった言葉で説明されます。ですが、私はその定義にどこかしっくり来ていませんでした。というのも、私自身の月星座は獅子座なのですが、獅子座といえば「自信」「自己表現」「創造性」「誇り」といったキーワードがあります。しかし実際の私はというと、むしろその真逆の性質を持っていたのです。 自信があるように振る舞い、実際にはそうでない自分を隠しながら、「充実して華やかな日々を送っている人」に見られたいと思っていた。それは「そうでありたい」の裏返しとして、「実際にはそうではない」ことを証明していたのだと、今では思います。 小学生の高学年の頃には、周囲をまとめ、遊びを考え、リーダーとして振る舞うのが得意でした。当時はそれが「自分らしさ」だと思っていたし、実際に通用していたのです。ですが、月の年齢域は7歳までとされ、それ以降は発展しないといわれています。その「得意だったこと」が次第に通用しなくなるのです。 月の能力は7歳以降、発展しない 太陽、水星、金星など他の天体は、年齢や経験と共に発展していきます。たとえば出生時の太陽が水瓶座にある人は、主体的に生きれば、自由や博愛、平等といった価値を社会に広めるような生き方が可能になります。 しかし、意識的に生きることを放棄し、無意識に流されると、月が主導権を握り、エネルギーを吸い取られていきます。 たとえば月が乙女座の人なら、小学生の頃は「几帳面だね」「片付けが得意だね」と褒められ、それが自分の強みだと思っていたかもしれません。でも成長するにつれ、もっと整理整頓が得意な人、もっと緻密で論理的な人と出会い、自分の中に違和感が生まれ始めます。「自分の強みだったはずなのに、おかしい」「もっとちゃんとできるはずなのに」と苦しみ始めるのです。それは、7歳児レベルのまま止まった能力で社会に立ち向かおうとしていることの限界なのです。 月は「反射・吸収・無意識・死」の象徴 太陽は「意志」「自己実現」「存在意義」の象徴です。それに対して月は「反射」「吸収」「無意識」「死」。つまり、月は自ら光を放つことはなく、他者の光を反射して“まるで自分が輝いているかのように見せる”存在なのです。 たとえば月が獅子座の人は、「自分はリーダーで、注目される存在でなければならない」と思い込むかもしれません。でもそれは本当に自分の意志から来たものではなく、「そうでなければいけない」という無意識の焦りや不安から来るものであることがほとんどです。その結果、自己憐憫に陥り、月は静かにその人の生命力や可能性を吸い取っていくのです。 本当の自分は、月星座の反対側にある 月のキーワードを改めて確認しましょう。それは「本来の自分」「無意識」「反転」「吸収」「死」。この中でも特に重要なのが「反転」です。 私の場合、月は獅子座。つまり、本当の自分の素質はその真反対にある水瓶座に眠っているということになります。 水瓶座といえば、「個性」「自由」「平等」「博愛」「天才性」。私は、練習しなくてもピアノや料理、テニスなどを比較的すぐに習得できることが多く、人からはよく「変わってるね」と言われることもありました。また、人の肩書や出自で判断したことは一度もありません。 つまり、私が自然と使ってきた性質は、月獅子座の“演じる自信”ではなく、水瓶座の本来の自分だったのです。 月の幻想に囚われるとき、人は人生の手応えを失う 「自分はリーダーとして輝いていたい」「華やかに思われたい」と思っていた時期ほど、私は人生に空虚さを感じていました。「〜に見られたい」「〜と思われたい」「〜と認められたい」といった動機の根源は、すべて月星座にあります。月は、太陽の光を反射して輝いている“フリ”をする星なのです。 月は模倣であり、依存であり、不安からくる演技。太陽は、意志であり、創造であり、見返りを求めない行動。 私たちは常に、「月か太陽か」の選択に迫られてい 月は「もらいたい」「認められたい」存在。太陽は「与える」「照らす」存在。 つまり、自分の人生をどう生きるかは「受動的に真似をするか」「能動的に創造するか」の選択です。「この人に影響を受けて自分もこうなった」と思えるような存在、それこそが太陽を生きている人です。 太陽の人生を生きるには 私は太陽も月も獅子座、新月生まれです。だからこそ、**自分のリーダーシップや表現欲が“月の欲望から来ているのか、太陽の意志から来ているのか”**を見極める必要がありました。 「認められたい」からではなく、「表現したい」から。エネルギーが“内に向かって吸収”されているのか、“外へ向かって放たれているのか”。その違いが、人生の明暗を分けるのです。 最後に 私は月が獅子座、反対星座は水瓶座。水瓶座の自由さ、個性、博愛を意識して取り入れてから、結果的に太陽の獅子座的なエネルギーがにじみ出てきたように感じます。 私たちが地球に生まれてきた理由は、月という仮の自分を超え、全惑星意識を拡大させることではないでしょうか。精神性を鍛え、魂を成長させていくこと。それが、私たちの本当の旅路なのです。