“才”は星に書いてある
「自分とは何か?」
ずっと抱えていたその問いに、ひとつの光を当ててくれたのが占星術でした。
自分の才能や進むべき方向、つまずきやすいクセ、
頑張ってもなぜか実らないこと――
そうした“人生のパターン”に気づけたことで、ようやく本来の自分を生き始められた気がします。
外に出て何かを成し遂げるには、まず内側の自分をある程度は知っておくこと。
占星術は、そのための心強い地図のような存在です。
能力を発揮したければ、自分の各天体のサインを意識的に使えばいい
2025年4月26日
はじめに 私たちは生まれた瞬間、各天体のエネルギーを受け取りました。太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星――これらの天体はそれぞれ異なる役割を持ち、人生のさまざまな場面で私たちに力を貸してくれます。 しかし、天体がどんなに強いエネルギーを持っていても、それを意識的に使わなければ、本来の力を十分に発揮することはできません。ただ受動的に生きているだけでは、天体の力は「無意識的に」使われるにとどまり、ときに暴走したり、ズレた形で表れたりしてしまいます。 本当に能力を開花させ、天体の持つ可能性を現実の力に変えるためには、「自分の持っている天体」と「その天体が属しているサイン(星座)」を意識的に使うことが必要です。 サインは、天体のエネルギーの「使い方のスタイル」を表しています。たとえば、火星が天秤座にある人は、戦いや行動において「バランス感覚」や「美的センス」を重視しながら力を発揮するのが自然です。このスタイルを理解し、意図的に取り入れることで、無理なく、かつ本来持っている強さを生かせるのです。 この記事では、「各天体をどのように意識的に使えばいいか」を具体的に解説していきます。 まずは、自分がどんな天体・どんなサインを持っているかを知り、そこから「使い方」を探っていきましょう。 各天体とサインの役割とは 占星術では、天体とサインは別のものです。それぞれに明確な役割があり、それを理解することで、エネルギーをより意図的に使えるようになります。 天体とは:エネルギーの源 天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)は、**「どんなエネルギーを持っているか」**を表します。 たとえば、 太陽は「意志」や「自己表現」 月は「感情」や「本能的な反応」 水星は「思考」や「伝達」 金星は「愛情」や「美意識」 火星は「行動力」や「闘争心」 木星は「発展」や「拡大」 土星は「制限」や「責任」 天王星は「革新」や「独自性」…
続きを読む月星座の能力は「月並み」で終わる
2025年4月17日
月星座とは何か 一般的に月星座は「感情」「無意識」「習慣」「本能」「安心感」といった言葉で説明されます。ですが、私はその定義にどこかしっくり来ていませんでした。というのも、私自身の月星座は獅子座なのですが、獅子座といえば「自信」「自己表現」「創造性」「誇り」といったキーワードがあります。しかし実際の私はというと、むしろその真逆の性質を持っていたのです。 自信があるように振る舞い、実際にはそうでない自分を隠しながら、「充実して華やかな日々を送っている人」に見られたいと思っていた。それは「そうでありたい」の裏返しとして、「実際にはそうではない」ことを証明していたのだと、今では思います。 小学生の高学年の頃には、周囲をまとめ、遊びを考え、リーダーとして振る舞うのが得意でした。当時はそれが「自分らしさ」だと思っていたし、実際に通用していたのです。ですが、月の年齢域は7歳までとされ、それ以降は発展しないといわれています。その「得意だったこと」が次第に通用しなくなるのです。 月の能力は7歳以降、発展しない 太陽、水星、金星など他の天体は、年齢や経験と共に発展していきます。たとえば出生時の太陽が水瓶座にある人は、主体的に生きれば、自由や博愛、平等といった価値を社会に広めるような生き方が可能になります。 しかし、意識的に生きることを放棄し、無意識に流されると、月が主導権を握り、エネルギーを吸い取られていきます。 たとえば月が乙女座の人なら、小学生の頃は「几帳面だね」「片付けが得意だね」と褒められ、それが自分の強みだと思っていたかもしれません。でも成長するにつれ、もっと整理整頓が得意な人、もっと緻密で論理的な人と出会い、自分の中に違和感が生まれ始めます。「自分の強みだったはずなのに、おかしい」「もっとちゃんとできるはずなのに」と苦しみ始めるのです。それは、7歳児レベルのまま止まった能力で社会に立ち向かおうとしていることの限界なのです。 月は「反射・吸収・無意識・死」の象徴 太陽は「意志」「自己実現」「存在意義」の象徴です。それに対して月は「反射」「吸収」「無意識」「死」。つまり、月は自ら光を放つことはなく、他者の光を反射して“まるで自分が輝いているかのように見せる”存在なのです。 たとえば月が獅子座の人は、「自分はリーダーで、注目される存在でなければならない」と思い込むかもしれません。でもそれは本当に自分の意志から来たものではなく、「そうでなければいけない」という無意識の焦りや不安から来るものであることがほとんどです。その結果、自己憐憫に陥り、月は静かにその人の生命力や可能性を吸い取っていくのです。 本当の自分は、月星座の反対側にある 月のキーワードを改めて確認しましょう。それは「本来の自分」「無意識」「反転」「吸収」「死」。この中でも特に重要なのが「反転」です。 私の場合、月は獅子座。つまり、本当の自分の素質はその真反対にある水瓶座に眠っているということになります。 水瓶座といえば、「個性」「自由」「平等」「博愛」「天才性」。私は、練習しなくてもピアノや料理、テニスなどを比較的すぐに習得できることが多く、人からはよく「変わってるね」と言われることもありました。また、人の肩書や出自で判断したことは一度もありません。 つまり、私が自然と使ってきた性質は、月獅子座の“演じる自信”ではなく、水瓶座の本来の自分だったのです。 月の幻想に囚われるとき、人は人生の手応えを失う 「自分はリーダーとして輝いていたい」「華やかに思われたい」と思っていた時期ほど、私は人生に空虚さを感じていました。「〜に見られたい」「〜と思われたい」「〜と認められたい」といった動機の根源は、すべて月星座にあります。月は、太陽の光を反射して輝いている“フリ”をする星なのです。 月は模倣であり、依存であり、不安からくる演技。太陽は、意志であり、創造であり、見返りを求めない行動。 私たちは常に、「月か太陽か」の選択に迫られてい…
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